メモリが少ない状態だと、全体的にパソコンのスピードが遅くなり、パソコンそのものの性能が発揮できず、起動の時間も長くなります。またハードディスクに常に大きな負担がかかり、故障しやすくなります。弊社へパソコン内蔵のハードディスクのトラブルによるデータ復旧のご依頼を頂くお客様のパソコンを拝見すると、かなりの割合でメモリが増設されておらず、標準のメモリの容量が少ない状態でパソコンを使用されていたケースが多いのです。
お客様に「メモリが不足している状態ですね」とお伝えしても、ハードディスクの空き容量と勘違いされていたり、「いらないソフトやマイドキュメントのデータを減らせば良いのかな?」と間違った認識をされているお客様が多く見られます。メモリについて細かく説明すると1冊の本が書ける位話が長くなりますので簡単に説明します。
メモリとはパソコンが実際に作業できる領域のこと。私達の生活で例えると、勉強するときの机にあたり、机が広ければ(メモリが多ければ)教科書やノート、電気スタンドや電話機なんかも同時に机の上に乗せる事ができますが、もし机が狭ければ(メモリが少なければ)次の教科書を出す際に、前の教科書を一旦引き出しに戻してからでないと広げるスペースがありません。逆に机が広ければたくさんの教科書と同時に並べて快適に効率良く勉強することができます。つまりパソコンのメモリが多い状態ではいろんなソフトを同時に立ち上げて作業できるということになります。
では、同時にソフトを立ち上げなければメモリは少なくても良いのでしょうか?確かにインターネットやメール、ワードなどしかパソコンを使用しない方で、それらを同時には使用しないのであれば問題が無い様に思われますが、実際にはパソコンを起動した時点でさまざまなソフトが立ち上がってくるのです。
代表的なものでウィルス対策ソフトがあります。これはインストールしていればパソコン起動時に必ず立ち上がり、しかも大量のメモリを消費します。ウィルスに感染するリスクが高くなるため、インストールしない訳にはいかず、ウィルスが蔓延している現在、パソコンを快適に使用するにはメモリの容量に余裕がある環境が前提となっていると言えるでしょう。上記の電気スタンドはこれに相当するかも知れません。勉強するには明かりは必須ですよね。しかしスタンドを置く一定のスペースは必要になり、残りのスペースで勉強する事になります。他にもプリンタに付属のソフトや今人気のSkype、メッセンジャーやアクロバットリーダーなどもパソコン起動時に自動的に立ち上がってくるため、パソコンに標準で搭載されている容量では不足するケースが多いのです。
弊社では推奨するメモリの容量が、Windows XPでは1GB以上、Windows Vistaでは2GBと考えております。メモリの標準搭載容量はパソコンのモデルや年式にもよりますが、XPの初期のモデルだと標準で128MBしか搭載されていないパソコンもあり、何もソフトをインストールしなくてもとても快適に使用できるレベルではありません。現在では最低でもXPで512MB、Vistaで1GB以上にしておかないと、Windows自体もかなりのメモリを消費するため、ウィルス対策ソフトをインストールした状態で安定してパソコンを使用することができません。特に2007モデルのウィルスバスターをご使用の方は、768MB以上にして使用された方が良いと思われます。このモデルは標準設定でも多くメモリを消費します。2008年バージョンからメモリの消費量等、大幅に改良されています。
メモリは後付け可能な部品ですが、取り付けの際にはパソコンの分解が必要になり、静電気等に細心の注意を払う必要があります。パソコン購入時であればお店で取り付けをお願いできますが、後で取り付けを行う場合、もしご不安であれば弊社にてメモリの取り付け作業を承っております。パソコンの年式やモデルによって取り付けるメモリの規格が違ってきますので、ご依頼を頂く際にはパソコンの型番を正確にお伝え下さい。弊社にて市価よりもお安く入荷でき、他のメンテナンス作業と同時にご依頼頂ければ取り付け費用もお安くなります。
パソコンにお詳しい方であればメモリの重要性を良く知っておられますので、ほとんどの方がパソコン購入時に十分な容量を増設されていますが、一般のパソコンにあまりお詳しくない方は標準の容量のままご使用されています。最近パソコンの速度が遅く感じておられる方、メモリ不足はパソコンの寿命にも大きく影響し、最悪は大切なデータの損失に繋がる可能性もありますので、どうぞご検討下さい。
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